抜歯と非抜歯治療について

歯列矯正専門の先生は、1人1人の患者さんの治療方針を考えるにあたり、まず、歯を抜かずにきれいに歯並びを変えられるかどうかを検討する事から始めます。

歯を抜いて治療をするか、抜かないで治療をするかの判断基準として次に述べる事が考えられます。

  1. 顎の骨の大きさと、歯の大きさが調和しているか
  2. 上顎、下顎の大きさの違いはあるのか、又、その違いはどの程度か
  3. 上顎、下顎の前後的な位置関係はどうか
  4. 治療後、良好な顔が得られるか(特に横顔)
  5. 顎の関節の働きと調和できるか
  6. 舌の大きさと調和できるか
  7. 成長発育が盛勢な時期か
  8. その他
以上の事を考えたうえで、歯を抜かずに治療した時のメリット、デメリット、歯を抜いて治療した時のメリット、デメリットをはかりにかけ、抜歯、非抜歯の判断をいたします。

もう少し簡単に説明いたしますと、

  1. 顎の骨が小さく、歯の大きな人の場合 → デコボコの歯並びになります
    一般的に成人の顎の骨を大きくするのは限度があります。そのため、顎の大きさに合わせるよう、歯の数を減らして歯列の大きさを整えます。
    ※もし、このような状態を非抜歯で行うと、顎の大きさの外側に歯を傾斜させて並べる事となり、将来的に歯肉がさがってしまう事があり、又、治療後の安定も損なわれる可能性がでてきます。
    治療前 治療後
    歯を抜くことによって顎の骨と歯列の大きさを調和させます

  2. 顎の骨が大きく、歯の小さい人の場合 → スキッ歯になります
    顎の骨の大きさ、歯の大きさは基本的に親からの遺伝が関係します。又、舌の大きさ、位置も関係してるといわれています。
    ※もしこのような状態で抜歯治療を行い、歯列を小さくしてしまうと、舌は窮屈に感じて歯列をもとの大きさへ戻そうと働きかけることになり、歯と歯の間に隙間ができる可能性があります。
    治療前 治療後
    歯を抜くことなく治療します

  3. 顎の骨と歯の大きさが調和している人 見た目は多少のデコボコはありますが、非抜歯で治療が可能です。
    治療前 治療後
    拡大による非抜歯治療

当院では、小児約1/2が欧米の患者様ですが、欧米人(コーカソイド)の骨格的特徴は、顎の骨の奥行きがあり、歯が比較的小さいことです。
よって日本人に比べ歯のデコボコが少なく、上顎、下顎の前後的位置の不調和を早期に改善すれば、約70〜80%が非抜歯治療が可能と考えます。

caucasoid 下顎の前方への成長誘導による非抜歯治療(ツインブロック装置)

さて、我々日本人(モンゴロイド)は骨格的にどういう特徴があるでしょうか。

骨格的に顎の骨の奥行きがなく、歯が大きいのがその特徴です。ですから、横顔を見た時、鼻よりも口元のほうが大きく突出している人が多数見受けられます。したがって欧米人に比べ、歯を抜く事によって顎の骨の大きさに歯列を整えるという治療の可能性が多くなります。

抜歯で治療する可能性
欧米人 < 日本人 (骨格と歯の大きさ、鼻の高さなどからの判断)
成人男性 japanese 成人男性 caucasoid
日本人と白人の歯の大きさ、顎の骨の奥行き、
横幅、それに伴う歯列の形の比較
(同一の拡大率)


診療時間
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ブラン鮎沢矯正歯科 東京都品川区西五反田5-9-2 アスペンシティ304 03-3779-6503